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能<定家>

能<定家>装束・定家蔓
能<定家>装束・定家蔓

後白河上皇の三女で幼くして賀茂の斎院に選ばれた式子内親王の死後、恋人の歌人藤原定家とに纏わる恋物語。

GINZA SIX観世能舞台で<定家>が上演され、会場内には装束と定家蔓が展示されました。

 

 「元藤原定家の住まいに雨宿りした僧の前に、式子内親王の霊が現れ、墓前に案内される。経緯を聞き僧が読経すると、亡くなった恋人への思いで、墓に纏わりついていた蔓がとけ、女性は成仏し墓もかき消える。

その後、いつともなくまた蔓が生え、後年このつたは、<定家蔓>と呼ばれた。」という筋です。 

 

定家蔓は5月~10月頃迄、枯れたと思ったら復活し可憐な花を咲かせますが、そんな由来とは思ってもみませんでした。