· 

夕顔

夕顔(夜顔)
夕顔(夜顔)
半蔀<能の図>狩野柳雪/国立能楽堂所蔵
半蔀<能の図>狩野柳雪/国立能楽堂所蔵

写真の夕顔は、江戸~明治初期に渡来した朝顔の仲間。最近は源氏物語の<夕顔>と区別するため<夜顔>と呼ばれる。 

 <源氏物語>の<夕顔>はインドやアフリカ原産で大きな実、瓢ができる。

 

利休や宗旦が実を花入れにし、<枕草子>の中でも好きな花にあげられ「あの大きな実は何とかならないかしら?でも名前が素敵だから良いわ」と清少納言に言わしめている。

 実の皮を細く剥いて干すと干瓢。 

 

夕顔の霊が、立花供養の僧を訪れる<半蔀  はじとみ>も好きな能である。