夏の宵、白いレースのような幻想的な花をさかせた<からすうりの花>いつの間にか裏山にぶらーり。
<南方録>に「利休禁花」が有ります。
「花入れに入れざる花は沈丁花(じんちょうげ)、深山しきみに、鶏頭(けいとう)の花、女郎花(おみなえし)、柘榴(ざくろ)、河骨(こうほね)、金盞花、せんれい花を嫌い事すれ」
香りの強い花(茶席は香を焚くので)毒々しい花、名前の悪い花等はさけます。利休は「これ初心者の為なり」とも言っています。
一般に実は使いませんが、花の様にきれいな紫式部や真弓、美男蔓、烏瓜等はその限りではありません。
又、山茶花は茶席に使いませんが、席の由来や正客との由来があればその限りではなく、全て茶の心にかなうよう、臨機応変との事と思われます。