鎌倉花便り1月

ロウバイ<鎌倉花便り>1月
ロウバイ<鎌倉花便り>1月

1、ロウバイ;臘月に咲く梅(の形の花の意味)。厳密には梅の種類ではない。中国原産。

臘梅と書くが、蝋梅と書かれる事もある。臘月とは中国の古い暦で12月の呼び方。

半透明の花弁で良い香りがする。大巧寺にて撮影。

下向きに咲き、芯が赤紫色。

全部黄色の素心臘梅(ソシンロウバイ)や、中に赤い縁取りが有る、満月蝋梅もある。

 

2、梅;「歳寒(さいかん)の三友」とは、松、竹、梅。又は梅、水仙、竹を言う。

梅と水仙は、梅を兄、水仙を弟に例えられることがある。円覚寺にほころんでいた。

 

3、水仙;12月に稲村ケ崎で満開になった水仙を掲載したが(「鎌倉花便り」12月)、寒さの中で可憐に咲く姿に惹かれ、もう1度掲載。

雪の中でも咲くから別名「雪中花」。

沢山蕾をつける為、子沢山に因んで昔は結婚式に、又花の名に水の字を含む事から、火事よけに新築祝いにも飾られたという。

 

出初めは花より葉を高く、季節が進み春には花を葉より高くする事や袴の扱い等、出生に合わせた決まりがある。

 

4、クマザサ


松<鎌倉花便り1月>
松<鎌倉花便り1月>

5、松;写真は、なよやかな女松。

「常緑樹」=「枯れない」=「永遠の命」に、昔の人は憧れを抱き、真っ直ぐな物に神が下りてくると考えた。⇒依代(よりしろ)。

その名残が、お正月に門松を立てる事と言われる。

 

6、万両;縁起の良い名前だが、丈が長い為、茶花にはつかわない。

 

7、千両;縁起の良い名前でお正月に使う。

 冬に赤い実をつけるおめでたい名前の植物に、百両と十両がある。百両は、カラタチバナの事。

 

十両、ヤマタチバナは別名藪柑子(やぶこうじ)。古くは「万葉集」にも詠まれる。丈夫な花だそうだが、我が家では3年位で消え写真がないのが残念。10cm足らずの小型だが常緑木。

お正月の盛花の根元や、輪飾りに重宝する。

下向きに実をつける為、掛け花にも使用している。