1、素心ロウバイ;園芸種で黄色一色。 1月掲載 の「ロウバイ」は花弁の芯が赤紫。他に「満月ロウバイ」がある。
春の花は、連翹(れんぎょう)、山茱萸(さんしゅゆ)、万作など、黄色から始まる。
2、寒芍薬;別名八つ手花笠。洋種のクリスマスローズの名を、「寒芍薬」「八つ手花笠」など、茶花の時は和名に呼び変えて使用。
3,福寿草;2月末頃に茎の横にある葉が出てきて、陽の光を浴びる様子は、赤ちゃんが手を広げたようで可愛い。
根洗いにして亀の尾に見立てて、水盤にいけたお正月の「文人いけ」、見立てて使ったあと、地植えにしたもの。
4、侘助(わびすけ);小ぶりな椿で茶花に好まれる。
5、万作;満作とも書く。早春に黄色い縮れた花弁の花を咲かせ、春の訪れを告げる花。
「まず咲く」「まっさきに咲く」が、なまって「万作」になったといわれる。花が沢山つくので「満作」の説もある。
秋の紅葉も美しく、11月の炉開き等に使用。
6,蕗の薹(ふきのとう);蕗の花。
食用の物は茶花に使わないが、紅梅や山茱萸(サンシュユ)に添えると、黄緑色が早春らしくういういしい。
フキみそにしたり、花が咲く前の蕾をてんぷらにするとほろ苦くておいしい。
7、紅梅:白梅より少し遅めに咲く。
写真の梅は八重なので、茶花には一重が望ましい。
8、ラッパ水仙;洋種で花が大きく茶花には使わない。
花の中央部分の副花冠が、ラッパの様に突き出ている。副花冠の縁が、赤く縁取られた「口紅水仙」もある。