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鎌倉花便り3月

辛夷/鎌倉花便り3月
辛夷/鎌倉花便り3月

 

1、辛夷;こぶし。蝶か鳥が舞うように一斉に辛夷が咲くと、春の幕開けです。

似た花に「白蓮」がありますが、早春に咲く「辛夷」の方が花が小さく、あちこち向いて咲きます。

白い「木蓮」を「白蓮」と言います。花がいっせいに上を向いて咲くため、中がみえません。

 

2、杏;あんず。梅の花に似た形で、薄桃色。

 

3山茱萸;さんしゅゆ。春の花は、2月の「万作」、「連翹」(れんぎょう)、「黒文字」、「油瀝青」(アブラチャン)、8、の水木類など黄色の花が多くみられる。


雪柳/鎌倉花便り3月
雪柳/鎌倉花便り3月

4、雪柳;生け花や茶花には、白い小さな花を使うほか、新緑や紅葉も使う。

 

5、木瓜;ぼけ。赤や白や染め分け等種類が多い。

写真は<鎌倉花便り12月>にも咲いていた、四季咲きの木瓜。

秋に出来る(鎌倉花便り8月②)は、木につけたまま、トリカブトや菊といけたり、文人いけの盛り物に使う。ジャムや木瓜酒にしても美味しい。

 

6、連翹;れんぎょう。中国原産。


シデコブシ/鎌倉花便り3月
シデコブシ/鎌倉花便り3月

7、四手辛夷;しでこぶし。辛夷より小ぶりで、花びらが細く、祭壇で使う白い紙で作った「四手」(しで)に似ているから。「紙手」「幣」とも書く。

 

8、土佐水木;紅葉した葉もア秋に使う。

他に枝が細い「伊予水木」や『ヒュウガミズキ」がある。

 

9、白たんぽぽ;貴重な日本のタンポポの仲間。土佐水木;紅葉した葉も美しい。


10、貝母;ばいも。別名「編笠百合」。

ユリ科の植物で、下向きの花の中に、網目模様があるから。

 

11沈丁花;香りが強すぎるため、茶室には使わない。

香りが強すぎたり、名前が悪かったり、きつい色の花は茶室には使わない。

 同じ意味で、桜は華やかすぎるので、茶花に使わない。 

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コロナ下、無心に咲く花に慰められました。 

 昨年4月より始めた<鎌倉花便り>も、3月で1年になり終了させて頂きます。

御協力くださった方々に深く感謝申し上げます。