喪の襲の色;襲とは、たとえば萱草色の布の上に透けた緑の布を重ねて、萱草色の襲と呼び、花のイメージを表す王朝人の衣装。「源氏物語」では、正妻葵上をなくした光源氏が亡き人をしのぶ場面で、葵の上に仕えた女房達が、萱草色の袴をかさねた様子が描かれている。