華頂宮公開日が終わりました。
お天気にも恵まれ沢山の方々が、谷戸の春を楽しんで下さいました。
3月寒い日が続き、花がなかなか咲かないなど花材選びに苦労しましたが、今回も花屋さんの協力に助けられました。
華頂宮元侯爵邸の添花をしました。
1階リビングにばらと花水木とスプリンゲリーを細長いガラスに。玄関には菖蒲とほう、2階には芍薬やドウダンツツジ等。茶室無為庵も公開されました。
福寿草が陽射しに力一杯手を広げ、蕗の薹が顔をだし、八つ手花笠の蕾がうつむいて物思いにふける春。椿姫もポトンと参加。
里山に登る足元にひっそり咲く菫。花屋さんから駆け付けたワイルドフラワーの白い花とゼンマイさん。
早秋の花達を、時代菜籠に、集めてみました。
寅の名前の植物は「虎の尾」「虎耳草(こじそう)」があります。
「トラノオ」は6月頃、白い小さな花が縦に沢山ついた虎の尻尾の様な花で、秋に紅葉した葉も名残の花に使います。
「虎耳草」は「ユキノシタ」の別名です。
虎の耳の様に丸い葉だからとも、葉の表面がけば立って虎の毛の様な手触りだからとも言われます。
花弁が白の物が多く芯が濃いピンクのぶちになった種類もあり、繊細で美しい花です。
今年は<壬寅>、厳しい冬を乗り越えて、新しい芽吹きの礎となる年だそうです。
友人が、庭の手入れした松と十二所果樹園の水仙を届けてくれました。
年を経た松は、ごつごつして苔がついてお爺さんのようなので、立派なコブを見せてみました。
このホームページの写真や文章は<花雅流®(はなみやびりゅう)>に帰属しますので、無断掲載はご遠慮ください。